Fullerとは全く関係ないですが、
William Kleinの展覧会に行きました。
以前に映画
『ラ・ジュテ』について調べていたときに、Kleinの名前が出てきたことがあって一度見てみたいと思っていました。
『PARIS+KLEIN』という名前に表れているように、今回の展示はパリで撮影された写真であり、比較的最近の作品が展示されていました。
個人的に印象的だったのは、ルーブル美術館の前にあるピラミッドの工事現場を撮影したものと、一人の女性を残してまわりの人間の顔を白く塗りつぶしたものです。そのほかにも、全体としてブレなどの使い方にはやはり上手いものがあるように感じました。ただ、期待ほどの出来ではないような印象でした。
ところが、展覧会を見た後に、併設の図書館でKleinの写真集の中で最も有名だと思われる
『NEW YORK』を閲覧してみると、写真の力を魅せつけられたように感じました。イマジネーションを上手く湧き興してくれるように感じたのです。
現代アート、特に写真というメディアについて再考するよい機会になりました。